地福寺(気仙沼)

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2014年12月12日金曜日

昇天の竜

地福寺の近く、鎮魂の森に屹立しておりました昇天の竜(作:城所ケイジ氏)ですが、風雨にさらされて根本が朽ちつつありました。

このままにしておくと危険なため、保存方法を検討しておりました。

地福寺の本堂に安置するため、現在は本堂前にて乾燥させております。

地福寺にお越しの際には、本堂前に安置しておりますので、お近くでご覧になってみてください。竜の顔が間近に拝めるのは本当に貴重な機会です。


犠牲者の魂 安らかに - 被害木で10メートル昇竜 (三陸新報 平成24年7月29日)


気仙沼市階上の地福寺向かいの被災地で、チェーンソーアート第一人者の城所ケイジさん(45)が、津波被害を受けた木を使って昇竜のモニュメントを制作している。

城所さんは全国の被災した寺院に鎮魂や早期復興を願い、竜の彫刻を寄贈しており、先日、本吉町の浄福寺にも2対の竜を製作、寄贈した。

今回も大、中、小のチェーンソーだけを使い、津波被害を受けた約10メートルの杉に竜を彫っている。

樹齢100年以上を数える木は、明治三陸津波で高台移転した住民が植えたものという。今回の震災で犠牲になった小学校教諭 畠山登美子さん(当時52)の自宅があった場所でもある。

城所さんは「犠牲になった人たちの魂が、安らかに天に昇ることを願っている」と語り、夏の日差しを受けながら懸命に作業を続けている。きょう29日には地面から天に向かう昇竜が出来上がる予定だ。

周辺は住民による「海べの森をつくろう会」の森の防潮堤の先駆けになる場所で、同会では、震災前に詠んだ畠山さんの歌碑を造るなどし、竜のモニュメントと合わせて鎮魂の森としての整備も目指している。

片山秀光住職は「被災を絶対に風化させてはならない。減災や住民の命を守る目的で植えた杉を使った竜が、亡くなった魂を天に導いてくれるはず」と話した。(引用)

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